自動売買

ある条件を設定し、その条件が成立した場合にアクションを実行するシステムが自動売買です。auカブコム証券では、現物株式や信用取引、先物・オプション取引でもご利用いただけます。

ここではauカブコム証券で利用できる自動売買を紹介します。

自動売買

1. auカブコム証券の自動売買とは

auカブコム証券の自動売買とは

自動売買とは、ある条件を設定し、その条件が成立した場合にアクションを実行する売買です。買い注文と売り注文を同時に出したり、利益確定と損切りの注文を出したり、A銘柄が売却できたらB銘柄を買う、というような注文も可能です。

自動売買を活用すれば、常に株価をチェックすることができない時でも、タイミングを見逃すことなく発注できるメリットがあります。

2. auカブコム証券で使える自動売買の一例

auカブコム証券で使える自動売買の一例

ここからは、auカブコム証券で利用できる自動売買を解説していきます。

逆指値注文

逆指値注文

株価が「○○円まで上昇したら買い」「○○円まで下落したら売り」とする自動売買です。指定した価格以下で買い、指定した価格以上で売りとする指値注文とは反対の性質から、逆指値注文と言われています。

主に損切り時や、株価の上昇に勢いがついたところを狙った買いの時等で活用されます。

W指値注文®

W指値注文®

指値注文と逆指値注文を同時に設定できる自動売買です。

例えば、900円で買付した銘柄を売りたい場合
①1,000円に上昇したら売りの指値注文(利益確定)
②株価が800円に下落したら成行売りの逆指値注文(損切り)
と両方設定できます。

株価が値上がりしたら利益確定売りをしたいけれど、値下がりしたときに備えて損切り注文を入れておきたい時などに役立ちます。

また、設定した①と②のどちらの注文も約定しなかった場合に、大引け時に成行注文を発注してくれる不成注文の設定も可能です。

Uターン注文®

Uターン注文®

買い注文と同時に売り注文を予約する自動売買です。

例えば、「1,000円で買って、株価が1,100円になったら売る」といった設定が可能です。

±指値注文®

±指値注文®

始値、終値、約定価格を基準にした指値注文や逆指値注文やW指値注文が出せる自動売買です。

例えば、始値より1万円上がったら買い、昨日の終値よりも1万円下がったら売りという注文を出せます。

また、逆指値、W指値®、リレー注文®、Uターン注文®と組み合わせることもできます。

組み合わせパターン
Uターン注文®&約定単価±指値 A銘柄が買えたら、買った金額の+100円で利益確定の売り注文
Uターン注文®&約定単価±逆指値 A銘柄が買えたら、買った金額の-100円でロスカットの売り注文
Uターン注文®&約定単価±W指値 A銘柄が買えたら買った金額の+100円の利益確定もしくは-100円のロスカットの売り注文
リレー注文®&始値±指値 A銘柄が売れたら、B銘柄を後場始値+100円以上で買い注文(銘柄乗り換え)
リレー注文®&始値±逆指値 A銘柄の買い建玉が返済できたら、A銘柄を始値-100円で新規売り注文(ドテン)

トレーリングストップ注文

トレーリングストップ注文

高値や安値の変動に合わせて、逆指値注文を自動修正する自動売買です。

例えば、800円で買った株があるとして、当日の高値が1000円の時に、「高値-100円になったら売り」のトレーリングストップで注文しておけば、900円になった時に自動で売り注文を発注してくれます。

もし、株価が上昇して高値が1,200円になったとしても、「高値-100円になったら売り」の設定を継続し、高値1,200円から1,100円に下落した時に売り注文を発注してくれます。

時間指定注文

時間指定注文

名前の通り、「○時○分になったら発注」「○分後になったら注文取消し」などの時間を指定し、時間になったら発注や注文の取消、訂正が自動でされる自動売買です。

例えば、「10時20分になったら成行買い」、「今から売りの指値注文を発注し、30分後までに約定で買えなければ注文取消」といった注文が可能です。

時間指定注文には以下の4種類があります。

時間指定指値・成行 指定した時間に発注する
時間指定取消付き指値 指定した時間までに約定しなければ注文を取り消す
時間指定訂正付き指値 指定した時間までに約定しなければ注文を訂正する
時間指定W指値 W指値注文で指定した逆指値の価格か、指定した時間のどちらかの条件を満たした場合に注文を訂正する

リレー注文®

リレー注文®

A株が売却できたら、B株の買付を発注予約するといった自動売買です。

例えば、A銘柄を1,000株買いの注文を発注し、約定したらB銘柄200株売り、C銘柄を500株買い、D銘柄を300売りという複数の注文を手作業で一つずつ発注しなくても、リレー注文を設定しておけば自動で注文してくれます。
銘柄の乗り換えや、信用取引でポジションのドテンなどに利用できます。

バスケット(一括)注文

バスケット(一括)注文

複数の注文を1つの注文とみなして売買する自動売買です。現物取引だけでなく、信用取引や先物取引、オプション取引などの注文と一緒にまとめることが可能です。複数の注文をかごにまとめるイメージからバスケット注文と呼ばれています。

なお、バスケット注文はauカブコム証券の情報サービスである「kabuステーション®」でのみ行えます。

IOC注文

IOC注文

「Immediate or Cancel order」の略です。指定した価格、もしくは指定価格よりも有利な価格で即座に一部あるいは全ての注文数量を約定させ、成立しなかった注文数量はキャンセルされる自動売買です。

約定しなかった注文数量は自動的にキャンセルされるため、手動で未約定の注文の取消や訂正をする必要ありません。

そのため、取消や訂正が間に合わず、想定していない価格で約定するリスクを減らせるメリットがあります。

また、取消や訂正を繰り返すことによる不公正取引と判定されるリスクも減らせます。

3. 自動売買の注文方法

自動売買の注文方法

注文画面の「執行条件」の自動売買欄で設定可能です。
リレー注文®やUターン注文®は「特殊条件」で設定できます。

IOC注文を出したい場合は、成行や指値の執行条件の欄から設定可能です。

各自動売買のより詳しい注文方法や設定方法を知りたい場合は、auカブコム証券の公式ホームページ(https://kabu.com/item/auto_trading/default.html)で確認できます。

まとめ

自動売買

  • 自動売買は設定した条件を満たした際に、自動的にアクションを起こしてくれるシステム
  • auカブコム証券の自動売買にはさまざまな種類があり、活用すれば取引の幅が広がる
  • 自動売買の設定は、注文画面で行える
1 信用取引のルール
2 信用取引を始める
3 管理・決済
4 ステップアップ